「ケーラーの洞察」の概要
洞察学習とは、Kohler. W. (ケーラー)が提唱し、「学習者は洞察力により問題場面を構成している諸情報(要素間の関係)を統合し、認知構造を変化させ、問題を解決する」というものです。
ソーンダイクの試行錯誤説に対して洞察学習の特徴は、「解決行動が突然現れる」ことです。
ケーラーはアフリカの北西・カナリア諸島(テネリフェ島)の類人猿研究所で類人猿の研究に取り組みました。そして、チンパンジーがそれまで試みたことのない方法で天井から吊り下がった目標物(バナナ)をとることを観察し、洞察の重要性を説きました。試行錯誤による学習ではなく,場所全体を見わたしその場の力を重視する学習理論をつくったのです。