「労働者災害補償保険」 の概要
労働者災害補償保険は、労災保険ともよばれ、業務上の事故や災害によるケガ、また業務が原因の病気などに対して、補償する保険です。
労災保険とは「労働保険(労災保険・雇用保険)」のひとつで、事業主が従業員を一人でも雇う際には、必ずこの「労働保険」に加入する必要があります。
労災保険は、業務中のケガや病気にのみ適用され、国から保険金が支給されます。それ以外のケガや病気、出産などには、健康保険が適用されます。
労災保険は、従業員が個別で加入するのではなく、事業所が加入し、事業所で働く従業員に適用されます。そのため、労災保険の保険料は、従業員ではなく事業所が全額負担します。
業務災害及び通勤災害に関する保険給付 とは、業務上の事由又は通勤による負傷・疾病・障害又は死亡に対して、労働者やその遺族のために行うものです。
二次健康診断等給付とは、労働安全衛生法に基づく定期健康診断等のうち、直近のもの(一次健康診断)において、「過労死」等(業務上の事由による脳血管疾患及び心臓疾患の発症)に関連する血圧の測定等の項目について異常の所見が認められる場合に、労働者の請求に基づき、二次健康診断及び、脳・心臓疾患の予防を図るための医師等による特定保健指導を給付するものです。
社会復帰促進事業とは、労災保険の事業です。労災保険では保険給付のほかに、被災労働者の方の社会復帰の促進と被災労働者の方やその遺族の方の援護を図るため社会復帰促進等事業を行っています。