「国民年金制度」 の概要
国民年金は、その社会保障制度のひとつとして、すべての国民を対象として、老齢・障害・死亡に関して必要な給付を行い、健全な国民生活の維持・向上に寄与し、国民の生活を支えています。
保険料の支払い期間
国民年金の保険料は、最低でも20歳から60歳になるまでの40年間(480ヵ月)にわたって納付することとされています。480カ月分支払うと満額を受け取れるしくみです。
加入者
国民年金に加入しなければならない人は、次の3つのグループに分けられます。 被保険者とは加入者のことです。
学生納付特例制度
20歳以上の学生も国民年金に加入することになっています。しかし、学生は通常無収入であり、保険料の拠出が親の負担に頼る結果となっています。
このことから、本人が一定所得以下の学生等については、申請することによって、保険料を猶予できる「学生納付特例制度」があります。
遺族年金
遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者(*加入者のこと)または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。
遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」があり、亡くなられた方の年金の加入状況などによって、いずれかまたは両方の年金が支給されます。
障害年金
障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やけがで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
国民年金に加入している間、または20歳前(年金制度に加入していない期間)、もしくは60歳以上65歳未満(年金制度に加入していない期間で日本に住んでいる間)に、初診日(障害の原因となった病気やけがについて、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日)のある病気やけがで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にあるときは障害基礎年金が支給されます。