平成31年前期 保育士試験 教育原理 問9の解説です。
問9は、中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(平成 27 年 12 月)の一部で、( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選ぶ問題です。
それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。
問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。
「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。
Contents
問9の解き方
正解は、4です。
(カリキュラム・マネジメントの推進)
また,「論点整理」においては,学習指導要領の次期改訂が目指す理念を実現する
ためには,教育課程全体を通した取組を通じて,教科横断的な視点から教育活動の改
善を行っていくことや,学校全体としての取組を通じて,教科等や学年を超えた組織
運営の改善を行っていくことが求められているとしており,教育活動や組織運営など,
学校全体の在り方の改善において核となる教育課程の編成,実施,評価及び改善とい
う「カリキュラム・マネジメント」の確立が必要であることが示されている。
こうしたカリキュラム・マネジメントは,次のような側面から捉えることができる。
・ 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え,学校の教育目標を踏まえた教科横断
的な視点で,その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。
・ 教育内容の質の向上に向けて,子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各
種データ等に基づき,教育課程を編成し,実施し,評価して改善を図る一連のP
DCAサイクルを確立すること。
・ 教育内容と,教育活動に必要な人的・物的資源等を,地域等の外部の資源も含
めて活用しながら効果的に組み合わせること。
このような「カリキュラム・マネジメント」を学校で実現していくためには,まず,
カリキュラム・マネジメントについて,管理職も含めた全ての教職員がその必要性を
理解し,子供や地域の実態等と指導内容を照らし合わせ,学年単位や学級単位,教科
単位に陥りがちな学校運営ではなく,学校単位で教育活動をまとめることができるよ
うなマネジメントに係る体制を整えていくことが大切である。
あわせて,教員が,自分の授業やその授業準備だけで手一杯となるのではなく,学
年全体,教科全体,そして学校全体を見渡し,カリキュラムをマネジメントするとい
う意識を持って授業を構想できるような場や時間を増やしていくことが求められてい
る。そのためには,必要な教職員定数の確保や,職
員室で議論できるような雰囲気,
場所の確保を進めていく必要がある。
さらに,教員だけでなく,保護者や地域住民その他の関係者が,それぞれの立場や
役割に応じて,学校が抱える様々な課題に前向きに取り組
んでいく学校文化を構築し,
教育活動を推進していくことも重要である。
「保育士テキスト2022 (下)」P103 をチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。
SNSやブログで人気の桜子先生の保育士テキスト本はこちら↓