「アタッチメント」の概要
アタッチメントは、もともと、発達心理学という心理学の学問領域における専門用語で、イギリスの児童精神医学者ジョン・ボウルビー(John Bowlby)が、1960年代に「アタッチメント理論(愛着理論)」として提唱したもので、その後、メアリー・エインズワース(Mary Dinsmore Salter Ainsworth)の「安全基地」や「アタッチメントスタイル」などの概念によって、さらに構造化され、その後1980年代、アタッチメント研究は、メインやハザン、シェーバーなどによって大人にまでその対象が広げられ、精神医学や心理学分野だけでなく、保育や看護といった子どもに関連する分野でも、学ばれるようになりました。
子どもは乳幼児期に母親から無条件に受け入れられ、愛される経験を通して母親(主たる養育者)とのアタッチメントを形成していきます。このアタッチメントが子どもの人格形成の基盤となります。