H31(前)社会福祉【2019】

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問17〈2019〉運営適正化委員会

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問17〈2019〉運営適正化委員会

平成31年前期 保育士試験 社会福祉 問17の解説です。

問17は、「社会福祉法」に定める運営適正化委員会に関する問題で、記述の正誤を問われています。

記述A~Dをみていきましょう。

問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。

「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。

運営適正化委員会

社会福祉法における運営適正化委員会とは、福祉サービス利用者の苦情などを適切に解決し利用者の権利を擁護する目的で、2000(平成12)年6月の社会福祉法改正後に全国でスタートしました。

委員会には二つの役割があります。

一つは福祉サービスの利用者が、事業者とのトラブルを自力で解決できないとき、専門知識を備えた委員が中立な立場から解決に向けた仲介をします。

もう一つは「福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)(*)」で、サービスや利用者の財産管理が適切に運営されているかを調査し、助言・勧告する役割です

(*)福祉サービスを利用する際のお手伝いや利用料の支払い、日常的な金銭管理のお手伝い

都道府県社会福祉協議会に、公正・中立な第三者機関として、運営適正化委員会をおくことになっています。

問17-Aの解き方

記述Aでは、 運営適正化委員会は「市町村社会福祉協議会に設置」とあります。

しかし、設置されているのは、都道府県です。

よって、Aは間違い「×」です。

問17-Bの解き方

記述Bでは、「福祉サービスに関する苦情解決の申し出があった場合、その事情を調査する。」とありますが、これは正解「〇」です。

問17-Cの解き方

記述Cでは、「福祉サービス利用援助事業を行う者に対して、必要な助言をすることがある。」とありますが、これは正しいです。よって、正解「〇」です。

問17-Dの解き方

記述Dでは、「市町村長にその旨を通知する。」とあります。しかし、委員会が設置されているのは、都道府県なので、通知する先は都道府県長です。よって間違い「×」です。

正解とまとめ

ここまでみたように、

A:×

B:〇

C:〇

D:×

よって、正解は選択肢3です。

「保育士テキスト2022 (上)」P64「運営適正化委員会」「苦情解決」をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!

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