H31(前)社会福祉【2019】

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問11〈2019〉相談援助のアセスメント

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問11〈2019〉相談援助のアセスメント

平成31年前期 保育士試験 社会福祉 問11の解説です。

問11は福祉サービスを必要とする地域住民に対するアセスメントに関する問題で、記述の正誤を問われています。

記述A~Dをみていきましょう。

問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。

「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。

問11の解き方 相談援助のアセスメントとは

アセスメントとは、ものごとを評価・分析のことを意味します。

ソーシャルワーク(≒相談援助)におけるアセスメントを確認しましょう。

【ソーシャルワークの展開過程】

  • 1.インテーク:相談者の依頼を確認する最初の面談
  • 2.アセスメント:情報収集、事前評価
  • 3.プランニング:援助計画の策定
  • 4.インターベンション:介入、援助の実施
  • 5.モニタリング:観察、把握
  • 6.エバリュエーション:事後評価
  • 7.ターミネーション:終結、援助の終わり

このようなソーシャルワークの流れの中で、アセスメントが行われます。

介護、看護など分野によって具体的なアセスメントの内容は異なります。

介護においては、相談者が「どのような介護サービスが必要なのか、希望しているのか」を把握するために、利用者の家族や近所などの状況を把握・分析して、正しく評価・査定します。

看護では本人の様子に加え、バイタルサイン(生命兆候)や診察・検査結果から得られた客観的な情報や問題点を理論的に分析かつ統合します。

それでは、AからDの記述をみていきましょう。

Aには、「利用者のニーズの全体像をまとめることが目的であり、利用者が利用できる社会資源の評価は行わない。」とあります。

しかし、アセスメントは、利用者の社会資源も対象になります。

社会資源とは、利用者がニーズを充足したり、問題解決するために活用される各種の制度・施設・機関・設備・資金・物質・法律・情報・集団・個人の有する知識や技術等を総称です。ざっくりと、ヒト、モノ、カネと言い換えられます。

よってAは、間違い「×」です。

Bには、「利用者の身体的状況、精神的状況の把握を行う必要がある。」とありますが、これはその通りですね。よって正解「〇」です。

Cには、「家族関係の把握を行う必要がある。」とあります。その通りなので、正解「〇」

Dには、「必要不可欠な情報収集のみを行うため、近所付き合いのない利用者については、近隣住民同士の人間関係の把握は行わない。」とありますが、ご本人が近所付き合いがなくても、近所との関係は把握しておくべきです。よって間違い「×」です。

正解とまとめ

まとめると、

A:×

B:〇

C:〇

D:×

よって、正解は選択肢4です。

「保育士テキスト2022 (上)」P58~59「ケースワーク(ソーシャルワーク)の展開過程」をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!

過去問解説をYouTubeで見る

保育士試験 平成31年前期 社会福祉 問11 過去問解説動画



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