H31(前)社会福祉【2019】

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問7〈2019〉

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈社会福祉〉問7〈2019〉

平成31年前期 保育士試験 社会福祉の問7の解説です。

問7はセンター名と支援の内容の組み合わせの問題で、誤ったものを一つ選ぶ問題です。

選択肢1~5をみていきましょう。

問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。

「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。

問7-1 の解き方

1は、「医療型児童発達支援センター」に関する質問です。

医療型児童発達支援センターは、上肢、下肢または体幹の機能の障害がある就学前の子どもを対象とした通所訓練施設です。


理学療法などの機能訓練や治療のほか、医学的管理のもとで日常生活の基本的な動作や知識、技能の習得、集団生活への適応訓練などの支援を行います。利用者の家族からの相談などにも対応します。

選択肢1には、「医療的ケアが必要な子どもへの支援」と書かれています。

医療型児童発達支援センター は、障害があり医療ケアが必要な子が対象なので、「△」です。

児童発達支援のポイント

障害者支援には、障害者福祉支援法によるものと、児童福祉法によるものがあります。児童発達支援は児童福祉法による支援のひとつです。

児童発達支援には、センターと事業があります。

センターは福祉施設で、事業はそれ以外を指します。

センターに「医療型」がつくものには、医療機能が付加されています。

厚労省資料より引用

「保育士テキスト2022 (上)」P19をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!

問7-2の解き方

選択肢2は、地域包括支援センターに関する問いです。

地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。

地域の高齢者を支えるために「介護予防ケアマネジメント」「総合相談」「包括的・継続的ケアマネジメント」「権利擁護」の4つの業務を行っています。

対象地域に住んでいる65歳以上の高齢者、またはその支援のための活動に関わっている方が利用できます。

離れて暮らす親について家族が相談したい場合は、支援対象者となる親が住んでいる場所の地域包括支援センターに問い合わせます。

選択肢2には、「介護等を要する高齢者への支援」とあります。

よって、2は正解「〇」です。

「保育士テキスト2022 (上)」P30をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!

問7-3の解き方

選択肢3は「地域活動支援センター 」に関する問いです。

地域活動支援センターとは、障害者総合支援法にもとづき、障害のある人を対象として創作的活動・生産活動・社会との交流促進などの機会を提供する支援機関です。 障害のある人の地域生活を支える、国の「地域生活支援事業」のひとつとして位置づけられています。

障害者自立支援法以前に家族会などが運営していた「小規模作業所」を引き継いでいるものが多いようです。

選択肢Cをみると、「障害者に対する社会参加等の支援」とあります。

よって3は、正解「〇」です。

「保育士テキスト2022 (上)」P34「障害者総合支援法」をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。地域活動支援センターについて、書き込んでおきましょう。

問7-4の解き方

選択肢4は「基幹相談支援センター」に関する問いです。

基幹相談支援センターは、障害者支援を行う施設で、全国の市町村に設置されています。 「障害者総合支援法」 によって定められています。


障害を持った方、またそのご家族のための総合相談窓口として、社会で自立した生活を送れるように、必要な援助や情報提供を行ないます。

運営は市町村、あるいは市町村が委託する社会福祉法人や社会福祉協議会などが行っています。

多くのセンターは他の施設との併設事業となっており、役所や相談支援事業所、居住サポート事業所、虐待防止センターなどと併設されています。

一方、選択肢4をみると、「生活困窮者に対する支援」とあります。

よって、4は間違い「×」です。

社会福祉協議会については、用語集「社会福祉協議会」を参照ください。

「保育士テキスト2022 (上)」P34「障害者総合支援法」をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。期間相談支援センターについて、書き込んでおきましょう。

問7-5の解き方

選択肢5は「配偶者暴力相談支援センター」に関する問いです。

配偶者による暴力の被害者を支援する中心的な機関として、各都道府県が設置する婦人相談所や男女共同参画センター、児童相談所、福祉事務所などが、「配偶者暴力相談支援センター」の機能を果たしています。

都道府県だけでなく、被害者にとって利便性のある身近な施設として、一部の市区町村の男女共同参画センターや福祉事務所にも「配偶者暴力相談支援センター」を設置しています。

選択肢5をみると、「暴力被害女性に対する支援」とあります。

よって5は正しい「〇」です。

福祉事務所については、こちらをご覧ください。

「保育士テキスト2022 (上)」P28をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!

正解とまとめ

ここまで見たように、

  • 1:△
  • 2:〇
  • 3:〇
  • 4:×
  • 5:〇

となります。誤っているものを1つ選ぶ問なので、答えはとなります。

過去問解説をYouTubeで見る



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