平成31年前期 保育士試験 保育の心理学 問10の解説です。
問10は、乳児と母親のやりとり場面についての記述を読んで、【設問】に答える問題です。
それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。
問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。
「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。
問10の解き方
各用語を知らなくても、なんとか常識で解ける問題です。
三項関係、共同注意は正しいと判断できます。よって選択肢は1と2に絞られます。
共鳴動作とは、共に鳴く動作と推測され、これは含まれないと判断されます。
よって正解は2です。
用語を確認しておきましょう。
三項関係
自分と大人(お父さん、お母さん、先生等)、自分と玩具、といったように、ある特定の対象と1対1で関係を結んでいる状態を「二項関係」といいます。
生後9か月ぐらいから、子どもは「自分・もの・大人」の「三項関係」でコミュニケーションを取ることができるようになってきます。
共鳴動作
共鳴動作とは、新生児が大人の動作にあわせて同調的・共鳴的にそれを反復することをいいます。意識し意図することなく模倣します。新生児模倣ともいいます。
新生児は、周りの環境、とりわけ人の顔や声に敏感に反応します。機嫌よく目覚めている新生児を抱き上げ、目を合わせてゆっくり口を開けたり閉めたりと、顔の表情を変化させると新生児も同じような表情をします。
情動調整
情動調整とは主体が環境に適応し生存していく際に働く情動的な変化の全体である。すなわち,何らかをきっかけに人の情動が動く時,そこでは情動調整が起きているという。
幼児の情動調整の発達に影響するのは,保育 者や養育者だけではなく,兄弟や同輩といった 幼児同士のやり取りも,子どもの情動の発達に 大きな影響を与えている ことが指摘され ている。
「保育士テキスト2022 (上)」P141ヴィゴツキーをチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。
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