H31(前)保育の心理学【2019】

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈保育の心理学〉問8〈2019〉心の理論 サリーとアン課題

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈保育の心理学〉問8〈2019〉「心の理論」

平成31年前期 保育士試験 保育の心理学 問8の解説です。

問8は、心の理論をもっているかどうかを調べるための課題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選ぶ問題です。

それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。

問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。

「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。

問8の解き方

心の理論を知らなくても、なんとか常識で解ける問題です。

B「自閉スペクトラム症の幼児では、知的な遅れがなければ、定型発達児より早く正答する。」とありますが、すべての 知的な遅れがない自閉スペクトラム症の幼児 で当てはまるでしょうか。

D「3歳になると、この質問に対してほとんどの子どもが正答することができる。」とありますが、これも、すべての3歳児にあてはまるでしょうか。

例外がない記述は、誤りであることが多いという試験テクニックから、正解は3と判断できます。

なお、この問題が問われている子(被験者)はMでもNでもなく、第三者のA児です。

用語を確認しておきましょう。

心の理論「サリーとアン課題」

プレマック(Premack,D.)とウッドラフ(Woodruff,G.)によって提唱された理論で、自分や他者の行動を予測したり、説明したりするために使われる心の働きについての知識や原理のことをいいます。
「他者の心を推測し、理解することができる能力のこと」です。

今回のケースは「サリーとアン課題」と呼ばれ、心の理論が確立しているかどうかを調べるご誤信念課題と呼ばれる代表的なテストです。

「保育士テキスト2022 (上)」P195をチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。

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