平成31年前期 保育士試験 保育の心理学 問7の解説です。
問7は、幼児と他者とのかかわりに関する記述で、【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選ぶ問題です。
それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。
問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。
「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。
問7の解き方
用語を正確に理解していなくても、常識で解ける問題です。
Aはまねっこなので、模倣だと判断できます。よって選択肢が3,4,5に絞られます。
Dは見ているだけなので、傍観者的行動たと判断できます。よって選択肢が3と5に絞られます。
Cは、みんなが同じ遊びを互いに関与せずに行っているので、平行遊びと判断できます。
正解は3です。
用語を確認しておきましょう。
パーテンによる遊びの発達段階
パーテンは、子どもが自由に遊んでいる場面での子ども同士の社会的相互交渉を6つの種類を分類しました。
子どもの発達にともなって現れてきます。
①何もしない行動(Unoccupied behavior)
②1人遊び(Solitary play) 2~3歳から 近くで遊んでいる子どもが使っているのとは異なるおもちゃで1人で遊んでいる。他の子に近づいたり、話しかけたりしない。
③傍観的行動(Onlooker behavior) 2~3歳から 他の子の遊びをみている。声をかけたりはするが遊びそのものには入らない。
④平行遊び(Parallel play) 2~3歳から 子どもは独立して遊んでいるが、他の子の用いるおもちゃに似たおもちゃで遊ぶ。おもちゃを用いて行う活動は他の子に影響されない。
⑤連合遊び(Associative play) 4~5歳から 他の子と遊ぶが、基本的に子どもは自分のやりたいようにやっており、自分の興味をグループに従属させることはしない。
⑥協同あるいは組織的遊び(Cooperative or Organized supplementary play) 4~5歳から 何らかの目的のもと組織化されたグループで遊ぶ。仕事や役割の分担がある。
「保育士テキスト2022 (上)」P195をチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。
SNSやブログで人気の桜子先生の保育士テキスト本はこちら↓