H31(前)保育の心理学【2019】

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈保育の心理学〉問2〈2019〉認知発達のメカニズム

【過去問解説】平成31年(前期) 保育士試験〈保育の心理学〉問2〈2019〉認知発達のメカニズム

平成31年前期 保育士試験 保育の心理学 問2の解説です。

問2は、認知発達のメカニズムに関する記述で、【Ⅰ群】の人名及び用語と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選ぶ問題です。

それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。

問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。

「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。

問2の解き方

人名や用語について知らなくても、常識を活用したら解ける問題です。

Ⅰ群のBは「パブロフの犬」の条件反射で有名ですから、Ⅱ群のアが結びつくことがわかります。

よって、選択肢が2と4に絞られます。

「2 イ ア ウ エ」、「4 ウ ア イ エ」ですから、違いは、AとCです。

C バンデューラの観察学習の、観察学習がふさわしいのは、ウ「正義の味方が活躍するテレビ番組が放送された翌日には、クラスでヒーローごっこが、いつもより盛んに行われた。」です。

よって正解は2です。

用語を確認しておきましょう。

ケーラーの洞察

洞察学習とは、Kohler. W. (ケーラー)が提唱し、「学習者は洞察力により問題場面を構成している諸情報(要素間の関係)を統合し、認知構造を変化させ、問題を解決する」というものです。

ソーンダイクの試行錯誤説に対して洞察学習の特徴は、「解決行動が突然現れる」ことです。

ケーラーはアフリカの北西・カナリア諸島(テネリフェ島)の類人猿研究所で類人猿の研究に取り組みました。そして、チンパンジーがそれまで試みたことのない方法で天井から吊り下がった目標物(バナナ)をとることを観察し、洞察の重要性を説きました。試行錯誤による学習ではなく,場所全体を見わたしその場の力を重視する学習理論をつくったのです。

バンデューラの観察学習

他者(モデル)の行動や態度、あるいは感情の表出を観察することで、その行動型を学ぶ学習方法。

一般に観察学習は観察者が他者を模倣することであるととらえられてきましたが、1960年代,アメリカ合衆国の心理学者アルバート・バンデューラは、人は他者をまねるのではなく、他者の行動からありのまま学びとるのだと主張したしました。

スキナーのオペラント条件付け

オペラント条件づけとは、報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的にある行動を行うように、学習すること。行動主義心理学の基本的な理論です。

1898年のエドワード・ソーンダイクによる実験がはじめてですが、1938年にはバラス・スキナーがマウスやハトを用いて体系的な研究を開始しました。

「保育士テキスト2022 (上)」P189-194をチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。

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