平成31年前期 保育士試験 家庭福祉 問4の解説です。
問4は、「乳児院運営指針」(平成 24 年3月 29 日 厚生労働省)の第Ⅰ部「総論」関する記述の問題で、( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを選びます。
それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。
問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。
「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。
Contents
問4の解き方
問4は、選択肢にあるワードから選ぶ穴埋め問題です。
問題を読んで、簡単な穴埋めから処理しましょう。
この問題は乳児院に関するものです。乳児とは一般的に1歳未満の赤ちゃんですが、2004年の児童福祉法改正で、就学前の幼児まで乳児院に入所が可能です。
しかし、乳児であれ幼児であれ、経済的な欲求があるとは考えにくいです。(おもちゃが欲しい、などを経済的欲求というのでしょうか)
文面の「生理的・心理的」の流れからも、経済的より社会的の方がしっくりきます。よって、正解の選択肢は2または4に絞られます。
次は、Cのカッコをみます。市区町村か地域社会のどちらか。近年の社会福祉の考え方に照らすと、家族とともに連携をとるべきは、市区町村より地域社会の方が合います。
よって、正解は選択肢4です。
乳児院とは
乳児院は1947年の児童福祉法制定を機に設置されました。
近年は本来の「乳幼児の養育」に加えて、「家族への養育支援」「病虚弱児や障害児の養育にともなう医療機関との連携」「被虐待児の保護とケア」「里親とのパートナーシップ形成」「地域の子育て支援」「一時保護機能の充実」「入所前から退所後のサポート」など、子どもたちだけでなくその家族が地域で幸せに過ごしていくための支援を担うとしています。
乳児院は新生児だけでなく、小学校就学前までの乳幼児であれば利用できます。
詳しくは、全国乳児福祉協議会HPをご覧ください。
「保育士テキスト2022 (上)」P108「乳児院」をチェックして、蛍光ペンなどでマークしておましょう。不足している情報は、付箋に書いて貼っておくことも忘れずに!