平成31年前期 保育士試験 子どもの食と栄養 問14の解説です。
問14は、人工乳および調乳法に関する記述で、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選ぶ問題です。
それでは、問題を解いていきましょう。その前に、問題文をお手元にご用意ください。
問題文は全国保育士養成協議会のホームページで無料公開されています。
こちら(全国保育士養成協議会サイト)から閲覧、ダウンロードできます。
「スタディ」では、このブログや動画を見ながら、お持ちのテキスト本に赤線を入れる、コメントを足す、付箋を貼るなどして、自分の使いやすいオリジナル本を作っていくことをおすすめします。ここでは、福祉教科書「保育士完全合格テキスト2022」を用いています。
問14の解き方
正解は、4です。
無菌操作法とは
哺乳瓶や乳首などを鍋で煮沸消毒してから調合する方法
アミノ酸混合乳とは
タンパク質を含まない、完全にアミノ酸まで分解したミルク。アレルギーの強い子・大豆アレルギーの子用です。ただし、高額で長期の使用は肝臓などに負担がかかりますので、改善がみられたら、すぐに別のアレルギー用ミルクへ換える必要があります。
ぺプチドミルクとは
ミルクアレルギー予防のために開発された新生児用のミルクのこと。
一般的な育児用ミルクに含まれる大きなたんぱく質を小さく分解した「ペプチド」にかえることで、赤ちゃんの体に吸収されても抗体になりにくいという性質があります。最近では、育児用の粉ミルクをはじめる前のステップとして、新生児期にペプチドミルクを飲ませることでミルクアレルギーを予防する家庭も増えています。
フォローアップミルクとは
フォローアップミルクとは、牛乳の代用品として開発された食品です。
赤ちゃんが早期から牛乳をたくさん飲むと、鉄分不足を深刻化する可能性があります。そのため、牛乳を飲ませるのは1歳以降が推奨されています。
フォローアップミルクを飲むことで、牛乳に不足しがちなビタミンD、鉄分、DHAの栄養素を強化することができます。
通常のミルクは母乳の代わりに飲める完全栄養食なので、通常のミルクだけで赤ちゃんに必要な栄養素はほぼすべて含まれる点が特徴です。いっぽう、フォローアップミルクは赤ちゃんの不足しがちな栄養素を補うことが目的なので、フォローアップミルクだけでは栄養不足になってしまいます。
フォローアップミルクへの切り替え時期について、厚生労働省は9ヶ月以降を推奨しています。
あくまでもフォローアップミルクは栄養素を補う目的なので、離乳食が順調に進み栄養がしっかり摂れている場合は、必要ありません。
「保育士テキスト2022 (下)」P. をチェックして、マーカーを引いたりコメントを加えておきましょう。
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